駄菓子の中の募金箱はどこ?

駄菓子の中の募金箱がいったいどこにあるのか?お分かりになりますか?
0908d1.jpg

昨日、駄菓子屋さんが、協会の募金箱を設置してくださいました。駄菓子屋のおばあちゃんは、私たちが、介助犬の訓練をしている姿を見かけ、ず~と以前から見ておられたそうです。そして昨日ざわざ訪ねて来てくださり、募金箱設置協力を申し出てくださいました。まだまだ、九州では介助犬の認知も低いですが、少しずつ市民の皆様の支援と理解をしていただけるようになってきたことは、大変ありがたいことだと思います。皆様の期待を大切にして介助犬育成を通じて、体の不自由な方の福祉に貢献していかなければと、あらためて思いました。

カテゴリー: 協会 | コメントする

2009年度 第1回 合同訓練スタート

2009年度の第1回 介助犬合同訓練がスタートしました。ま6月24日から毎週2泊3日の予定で福岡から宮崎県まで訪問形式で合同訓練に取り組みます。2009年10月に介助犬の認定試験を受けるという予定で計画しています。厚生労働省の規定では最低40日以上の合同訓練を受けなければなりません。車の走行距離は700㎞です。今回で5日間の訓練を終えました。

最近、邦画の剣山 点の記」を観ました。その映画の中で、「大事なのは、何をしたかではなく。何のためにしたのかという意味が大事だ」という場面がありました。私どもの協会が、九州第1号の介助犬を育成する事が目的ではなく、九州第一号の介助犬を育成し介助犬に対する認知度を向上させ、九州地方にお住まいの方に介助犬育成を通じて社会貢献をすることが目的なのだということを再度確認しました。

私が通っている、介助犬希望者のお宅は、宮崎県の農村地帯で、霧島が遠くに見え、あたり一面に田園が広がる農村地帯です。いつも通る道路に掛かる橋の一つに「萬年橋」というのがあります。ここの風景が私は気に入っています。「萬年橋」から見える田んぼには、稲が植えられて間もない状態です。ここから見える田んぼの稲が、黄金色になって稲穂が垂れる頃には、介助犬第一号が育成されているのでしょう。

私も焦らず、稲と同じ速度で成長し黄金の実りを手にできたら最高に幸せです。

yone3.jpg
福岡から毎週3日間、レイクと共に宮崎まで訪問します。

yone6.jpg
サ^ビスエリアで排泄します。
トイレシートはレイクが自分で運びます。

yone2.jpg
サービスエリアで記念写真を撮影。

09y.jpg
福岡~宮崎までは、遠い道のりです。
でも米盛さんの喜ぶ笑顔が疲れを吹き飛ばしてくれます。

yone1.jpg
米盛さんの自宅近くから名峰、霧島が見えます。

yone.jpg
萬年橋の下の田園は、稲を植えたばかりです。
秋には黄金色に稲穂が実ることでしょう。

カテゴリー: 合同訓練 | 1件のコメント

2009初夏 グレースの訓練

0906g.jpg

最近とても幸せだと感じることがあります。それは、介助犬候補犬グレースが介助犬として著しく成長してきたからです。まるで我が子が立派になって、親として誇らしく思える感じに似ています。小さい事業所なので訓練ばかりしている余裕も時間もないので、グレースと共に制約の多い限られた条件の中で精一杯に介助犬の訓練に取り組んできて、ここにきてようやく成果が形になって見えてきました。

小さい特定非営利活動法人の経営者ですが、経営者ともなれば介助犬の訓練ばかりしているわけにはいきません。運営面について事業所を発展させ、事業全体を見渡し、経営全体を満遍無く取り組み介助犬育成を通じて、障害者福祉に貢献しなければなりません。最近、経済学の書籍を読んで経営の勉強をしています。事業所を発足するまでは、訓練が専門の私でしたが、経営も難しいだけあって介助犬の訓練と同様に興味が湧いて楽しく感じます。

グレースが介助犬になるまでには、課題は山積していると思います。私がグレースに期待するのは、グレースが使命感をもった介助犬になり体の不自由な人を支えるように成長してくれることです。その日のために、グレースと供に一緒に訓練できる日々を大切に頑張っていきたいと思います。グレースと一緒に訓練ができることは私の宝物です。この巡り合いに感謝です!

最近のグレースです。
g1.jpg
グレースが付けているリードを咥えて持って来てくれます。

g3.jpg
床に落ちた財布を拾い上げて、渡してくれます。

g2.jpg
ペットボトルを咥えて持って来て渡してくれます。

g5.jpg
スタンドの命令で、体を動かさずに、人の支えになってくれます。

訓練開始頃のグレース
090323g3.jpg
グレースは訓練開始直後は、物をくわえるのが好きではありませんでした。
写真は、オモチャで遊ぶ楽しさを覚えたころのものです。

カテゴリー: グレースの訓練 | 2件のコメント

恩師の出版記念

fujita.jpg

八十八夜も過ぎて雨が降るたびに夏に近づいている感じです。皆様はいかがお過ごしでしょうか?私は先日、大学時代にお世話になった、恩師の出版記念パーティーに出席しました。先生は、すでに84歳になられているので、出版記念パーティーに出かける前にかなり枯れた先生のお姿を想像しましたが、なんと先生は当時のままで背筋も真直ぐで、昔とあまりお変りになられていませんでした。

どうしてそんなに若々しいのか少しずつ分かったことがありました。先生は、大学教授を退任されたのちに、78歳で介護老人福祉施設の施設長としてご活躍され精力的に働いておられ、学生だった私たちに情熱を傾けて福祉の心を説かれた当時と変わらずに福祉の世界で情熱を傾けられていました。先生の執筆された「これでいいのか老人介護」を拝読してもそれは随所に伝わってきます。

この書籍は、タイトルからは想像できない、先生の高齢者介護に対するユニークな考え方が紹介されています。こんな介護老人福祉施設があるの?こんな介護老人福祉施設に入所してみたい・・・というような内容です。また先生の豊富な知識と人生経験から得られた「人生の知恵」等も随所にちりばめられています。

もちろん我が国の福祉制度における問題点なども現場の関係者の視点で解り易く書かれています。本のタイトルからは想像できない、楽しい本です。皆様も、ぜひ一読されてください。実は私も今53歳で、少しクタビレかかっていたところでしたが、先生のご活躍に刺激されました。まだこれからが本番青春まっただ中、だと思えるようになりました。先生に負けないで青春したいと思います!

人は年を重ねるだけで、誰もが老いていくものではない。
理想を失い、自信をなくしたときのみ人は老いる。
年齢は、皮膚にしわを寄せるが、、情熱を失うと、その人の魂にしわが寄る。
(詩人 サムエル・ウルマン「青春」)

カテゴリー: 日々の出来事 | コメントする

桜の季節(介助犬グレース)

090330g.jpg

私たちの協会も発足して3度目の桜の季節です。
協会のある福岡県糸島市志摩町は、桜の花が満開です。
グレースと訓練の途中で花見を楽しんでいます。来年の今頃は、グレースも介助犬として巣立っているのでしょうか?

私たちの協会も「夜明け前の闇が一番暗いと。」と言われるように、今が一番苦しい時期です。今年はお花見はできそうにもありません。

私たち3人のスタッフには、今現在給料も出ていません。なけなしの、貯金を切り崩しながら生活していますが。この貯金がなくなる前に運営が軌道に乗ることを信じて希望を持って歩んでいます。来年の桜の季節には、私たちの協会にも、夜明けが訪れていることを信じています。

きっと来年は、皆さんと楽しいお花見ができることを期待しています。

カテゴリー: グレースの訓練 | 2件のコメント

遊びとお仕事(介助犬グレース)

介助犬候補犬のグレースは、少しずつですが介助犬の道を進んでいます。本来ラブラドールは、物を咥えて遊ぶことが得意ですが、グレースは、おもちゃさえも咥えることが、苦手でした。

介助犬の仕事の中心は、指示された物品を咥えて人に運んで渡すことです。グレースも今では、指示された様々な物品を上手に咥えることが出来ます。

介助犬の訓練では、ただ単に指示された物品を咥えるのではなく、仕事として慎重に加えることを教えます。グレースは、仕事と遊びの区別をつける段階の訓練に挑んでいます。

そのうち、仕事と遊びの境目がなくなり、介助犬の仕事が楽しくなると思います。

090323g2.jpg
ダンベルはお仕事

090323g11.jpg
ジュースの缶もお仕事

090323g4.jpg
これは、おもちゃです。

090323g3.jpg
おもちゃは自由に遊んで良いのです!

カテゴリー: グレースの訓練 | コメントする

朝のスーパー(介助犬グレース)

090310g1.jpg

人生も半世紀生きておりますが、知らないことが、まだまたくさんあります。

有名な学者が言われているように「知ってるつもり?」になってはいけませんね。介助犬候補犬グレースの訓練をして来たから知ったことがあります。今朝、9時に介助犬候補犬グレースの訓練に近くのスーパーに行ったところ、8時55分ごろには、大勢の主婦や高齢者夫婦が入口に大勢並んでいました。

この光景は、記念商品の売り出し時に似ていると思いました。9時になると、ドアがオープンすると同時にお客は一斉に店内に傾れ込んでいきました。グレースは「何~なの?・・・」って感じでした。私もその時点では「何~なの?」って感じでした。そしてグレースと店内に入るとその訳が分かりました。

それは、新鮮な野菜や食材が山のように並んでいて大安売りなのです。私などは、日中や夕方頃にしかお店いに行ったことがないので、このように食材等が山高く積まれているとは知りませんでした。

090310g.jpg

このお店で、以前からご支援をいただいている方に偶然再会しました。赤ちゃんも成長され、びっくりしました。、でも子供ながら、犬(フレンチブルドッグ)と一緒に生活しておられるだけに、グレースにも全く動じません!(凄~いつっ)

私もグレースも新しいことを知った今日この頃でした。

カテゴリー: グレースの訓練 | コメントする

メリーゴーランド(介助犬グレース)

090308ra.jpg

現在、インディペンデンス・ドッグス・ジャパンは、設立2年目で、私(桜井)の自宅を訓練所として使用しています。朝起きて寝るまで候補犬10頭と一緒に暮らし、生活そのものが訓練でもある、という感じです。

訓練所があれば、犬たちを少しでも自由にのびのびと生活させてあげると思いますが、訓練所を造ることが私たちの目的ではなく、介助犬を育成することが私たちの使命です。私たちに与えられた環境条件の中で、智慧と汗と忍耐で取り組んでいきたいと思っています。

しかし一方では恵まれていると思うこともあります。それは、施設の近くに大型スーパーがあってそこで生活密着の条件で介助犬の訓練が実施できることは大変恵まれていると感謝しています。

このスーパーにはゲームコーナーがあります。グレースとこのゲームコーナーのそばを移動した時に落ち着いていたグレースが、「ビックリ!」した様子をしました。

それは、なんと・・・ゲームコーナーにメリーゴーランド(回転木馬?)があってそれに女の子が乗っていたのを見て驚いていました。しばらく観察して、理解できた後は、平常心を取り戻しました。とっても良い経験になりました。

でも、メリーゴーランドに驚いたのは、グレースだけでなく実は、私自身の方もかなり驚きました。スーパーにメリーゴーランドがあるなんて・・・?

カテゴリー: グレースの訓練 | コメントする

沈丁花(介助犬グレース)

gure1.jpg
沈丁花

gure.jpg 
グレース

私たちのインディペンデンス・ドッグス・ジャパンがある糸島市志摩町は、まだまだ自然がたくさん残っており、最近は春の風物詩のつくし取りの人を多く見かけます。また、このところ日中は、ポカポカと暖かく少しずつ春の足音が聞こえてくるようです。

介助犬候補犬グレースの訓練もポカポカ陽気で、グレースの介助犬訓練も初級コースから中級コースへの過渡期で繊細な段階になりました。そんな時、訓練のために大型スーパーへ移動中にほっとする出来事がありました。

それは、この大型スーパーの敷地に植えられている沈丁花が今日、甘く優しい香りをそっと私に届けてくれたのです。訓練でともすればグレースに結果を求めがちになってしまうこともあるのですが、気持ちがとても癒されました。ともすると訓練は、結果を求めてしまう傾向になりがちです。そんな時に、沈丁花がそっと香りを運んでくれて、「楽しんで訓練してくださいね」というメッセージを送ってくれました。

沈丁花もグレースも言葉を用いることはないですが、私たち人間に言葉ではなく優しさや大切なメッセージを伝えてくれます。この時、ここでのグレースとの訓練は、私にとってもグレースにとっても大切な思い出です。沈丁花の香りとグレースの直向きさを一生の思い出になるように大切に大切にしていきたいと思います。

沈丁花についてはこちら>>

カテゴリー: グレースの訓練 | 2件のコメント

介助犬の仕事(介助犬グレース)

r4.jpg

介助犬の仕事は、主に犬が物品を、拾って人に渡したり、指示された物品を運んできて人に渡すことが仕事です。ですから、犬の資質として物品を咥えたり、運んだりする犬が介助犬には適しています。でもその資質がないと介助犬になれないわけではありません。人でも犬でも長所と短所があります。介助犬の一番重要な物品を拾う仕事が苦手な犬でも、他の資質は優れていることがあります。グレースは、性格的に優しく素直の良い点を持っています。私の傍に居るだけで満足するような犬です。介助犬としての物品を拾うことには、まったく興味がありませんでした。いわゆる、文科系のおとなしく物を拾ったりするのが得意ではない犬でした。

r6.jpg

でも少しずつグレースにおもちゃで遊んだり、紐を引っ張り合って遊ぶことの、面白さを教えました。もちろん私もグレースと一緒に楽しんで過ごしました。その甲斐あって、最近では、おもちゃを拾って遊ぶことが大好きになりました。グレースが飽きない様に、「もう少し、遊びたいな~」という気持ちの時に遊びを止めて次に期待するように、訓練を慎重に進めました。訓練というより、楽しく遊んで、介助犬の仕事を教えてきた、とう感じです。訓練で大事なのは、長所は伸ばし、短所は克服させることです。それが訓練技術です。訓練にマニュアルはありません。一頭一頭犬の個性が違います。訓練も違います。訓練士はそこで訓練の技術(訓練の引出し)と忍耐を学ぶのだと思います。

r3.jpg

今では、グレースは、物品を拾って持ってくるのが大好きになりました。すなわち介助犬の仕事が大好きになりつつあります。これからもグレースの成長を楽しみに訓練に取り組んでいきたいと思います。

カテゴリー: グレースの訓練 | 4件のコメント