本日、太宰府市が主催する「平成26年まほろば市民大学」で講演をさせていただきました。
介助犬の講演と、「百聞は一見に如かず!」という訳で実際の介助犬の仕事紹介を実演させていただきました。介助犬の役割としては、(1)落とした物品を拾い上げる(2)指示されたものを運んでくる(3)その他指示されたことを実行する等があります。
介助犬候補犬リバーは、いつものように難なく介助犬の仕事を的確にこなして、参加者を感心させていました。
しかし後半に、私の靴を脱がせるという指示にいつもならスムーズに的確に実行するのですが、今日に限って靴を見つめ、私を見つめているのです。「どうして靴を脱がせないのかなぁ?」
焦る私は、不思議に思いながらリバーの顔を私も見つめると、リバーも不思議そうに私を見つめているのです。こういう時には、たいてい犬には犬の考えがあるのです。
そして、ふと気づいたのです。「そうか。今日は新品の靴を履いてきたんだった。」・・・そう思い出して、介助犬リバーに「大丈夫、気にしないで靴を咥えて脱がしておくれ」と気持ちで会話しました。
そしてリバーは、何とか靴を脱がす仕事を終えました。会場の参加者もようやく靴を脱がしたリバーに温かい拍手を送っていただきました。
リバーは決して、仕事をまじめにしなかったのではなくて、私の新品の靴を咥えてもいいのですか?という心配りをしてくれたのでした。
私は、介助犬育成という仕事に携わり犬を訓練するという事で、また犬からあれこれ学ばせてもらっているといつも感じています。
平成26年「まほろば市民大学」で講演
平成26年「まほろば市民大学」で講演
平成26年「まほろば市民大学」で講演
平成26年「まほろば市民大学」で講演(福岡県)